コガネムシの対策とブドウの剪定

ブドウの剪定の質問をいただきました。

質問があります。

今年5月に御社から購入したブドウの苗2種(ゴルビー 3年生 、ロザリオビアンコ3年生)、今年は若干実が付きました。

ほとんど剪定せず伸ばしほうだいにしています。

剪定の季節ですが、どのくらい、どこを、どのように剪定したらよいでしょうか。また、肥料はどうしたらよいでしょうか。ご教授願います。

また、今年は、大量のコガネムシに襲われ、えらい目にあいました。この冬にどう対応すればいいでしょうか。地中の幼虫などの駆除の方法を教えてください。



おはようございます。

この度はお問い合わせありがとうございます。

花ひろばオンラインの高井 尽 (グリーンアドバイザー)です。

どうぞよろしくお願いします。

順調に育っているようですね。ありがとうございます。

ブドウの剪定については、今後、どのような仕立て方を目指すかで剪定方法が色々別れます。

棚仕立てにされるのか、鉢植えで行灯仕立てにしているのか、

生垣仕立てを目指すのか、どんな樹形を目指すかで切り方が変わります。

棚仕立てを目指すのであれば、棚までの主ツルから出ている副梢は生え際で切ります。

棚の上まで届いておれば、副梢を棚の天井で広げるようにし、つるの先端を切り戻しておきます。

参考として、こちらの記事もご覧ください。

ブドウにはコガネムシがよくやってきます。

成虫は葉や枝などを食害し、腐葉土や培養土など、肥沃な土壌に産卵します。

不織布などで表土をマルチングすることも産卵予防になります。

コガネムシは5月から9月に成虫がよく発生します。

そして、コガネムシの卵は8月下旬に孵化します。

卵から孵化したばかりの幼虫は薬が最も効きやすいです。

あいにく、ブドウを適応植物に含めているコガネムシ駆除の薬剤をまだ見つけることができません。農薬の適応植物の登録申請に時間やお金がかかるため、登録できていないものが多いようです。

農薬取締法上、適応植物ではない植物にその農薬を使用した場合の効果や安全性に国のお墨付きがないわけなので、オススメはできません。

土中害虫を駆除する薬剤を使えない場合は、成虫を駆除したり、株周りを不織布などで覆うなどして、産卵をさせない工夫をしていただくのが一番です。

薬剤が使える場合は、コガネムシの幼虫が孵化したばかりの8月下旬に土中害虫を駆除するオルトラン粒剤やダイアジノン、カルホスなどを表土に撒いて、コガネムシの幼虫を全滅させておきます。

孵化したばかりの幼虫はひ弱なので、その時期に薬剤で駆除すると一網打尽です。

孵化した幼虫は腐葉土や堆肥、根を食べて育ち、カブトムシの幼虫の小さい感じに育っていきます。


コガネムシの幼虫が大量に発生してしまうと、根を大幅に食害されていきます。若い苗木では根が小さくなっていき、植物は突然枯れ始めます。

なので、コガネムシに産卵をさせない工夫をお願いします。


この度は、お問い合わせありがとうございました。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

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