横浜市の方からのご質問。
2010年6月にリスボンレモンの苗を購入しました。
苗木を自宅の庭に植え、その後毎年定期的に堆肥、腐葉土、肥料を施しており、7年
かけて木は大きくなりました。
レモンの木はこの3年程で、いろいろな病気にかかってしまいました。
木は南側に遮るものがないので年中通して日当たりは非常に良く、風通しも良く、逆
に風雨にさらされています。
農薬は何も使用しておりません。
今後どのような対策がはたしてあるのかをご教示頂きたく、メールを差し上げまし
た。
写真を添付させて頂きます。
添付の写真が現状です。
◆貴社のWEB写真等から、葉がすす病、かいよう病にかかっているようです。
- 新芽が出た際に、毎年ハモグリガが発生しています。
- 今までカイガラムシがついたことはありません。
- 年によっては春先にアブラムシが新芽につきますが、ニームの肥料で自動的にアブラムシは駆除されてしまいますので、アブラムシは春先の一過性になります。
◆実は全体の10%ほどですが黒くなってしまっています。
ご教示頂きたい内容:
何か対策はありますでしょうか?
この木で熟したレモンを食べても良いのでしょうか。通常の黄色くなっているレモンについて確認させて頂きたく。
アドバイスの程、どうぞよろしくお願い致します。
こんにちは。
この度はお問い合わせありがとうございます。
花ひろばオンラインの高井 尽 (グリーンアドバイザー)です。
どうぞよろしくお願いします。
大きく順調に育っているようですね。ありがとうございます。
お写真の送信ありがとうございます。お写真をじっくり拝見させていただきました。
果実が黒くなっているのはサビダニによる被害のように思います。
もしくは、黒点病かもれません。
葉がうっすらと黒くなっているのでおそらくサビダニによるすす病かもと思います。
病害虫は風通しが悪いと発生しやすくなります。
風通しが良いとのことなので、被害が少なかったのだと思いますが、
木が大きく育って枝葉が茂って樹冠内部に日照があまり当たらず、
また、風通しが悪くなっていることが原因で病気が出やすくなったのだと思います。
すす病はアブラムシやカイガラムシ、ロウムシ、ハダニなどの害虫による老廃物が原因で発生します。
これらも風通しが悪いと出やすくなるので、枝葉の剪定をして風通しを改善すると良いです。
サビダニがいなくなれば、すす病は消えてなくなります。
すす病はあまり被害が出ていないので、サビダニも軽い感じだと思います。
レモンの木の剪定は3月以降にお願いします。
今の時期に剪定をすると寒がってしまうので、春まで待ってからお願いします。
(今の時期に風通しをよくする剪定をするということは寒くなるというわけです。)
樹高が高いので低くする場合は、主幹を低くのこぎりで切り、芯を止めます。
混み合う枝を間引くように間引き剪定(生え際で切る剪定)をしてください。
混み合う枝を取り除くだけでも結構風通しが改善されます。
サビダニ被害のレモンの果実は食べても問題はないです。
汚れた病変のある果実は硬くなって美味しくなかったりします。
黄色いレモンの果実も食べても問題はありません。
サビダニは殺ダニ剤で駆除しますが、しばらく農薬を使わずにこられたようなので、無農薬でも挑戦してみても良いと思います。
今の時期は温度が低くなっているので、ほとんど病害虫は出ない時期です。
サビダニなどは水が嫌いなので、1週間おきなど朝のうちにホースの水など勢いの良い水を枝、葉の表裏に吹き付けて、吹き飛ばすようにしてみてください。
サビダニは温度が上がってくる初夏の頃に出やすくなります。
葉が小さくなったり、葉が巻いていたり、果実が錆びたように汚れ始めます。
もし、春の剪定後もサビダニの発生が続くようであれば、殺ダニ剤の薬剤散布も考えてみてください。
今日は不思議とレモンの木のお悩みの問い合わせが3ついただきました。
順次公開していこうと思っています。
この度は、お問い合わせありがとうございました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
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